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署長講演 『税務の仕事に携わって』


11月12日(水)法人会税経研修センターにおいて
税を考える週間の行事として
横浜中税務署の土橋智幸署長による講演会が行われました。

税を考える週間の行事として講演の機会をいただき誠にありがとうございます。本日は、税の役割と税務署の仕事などについてお話をさせていただきたいと思います。

この税を考える週間は、昭和29年に「納税者の声を聞く月間」として始まりました。

昭和31年に「納税者の声を聞く旬間」、昭和49年には皆さんご存じの「税を知る週間」となり、その後、多くの方がもう税のことはご存じであるとして、平成16年からは「考える週間」となったわけであります。

戦前は、所得税の申告書に納税者の方の声を聴く「希望事項」という欄がありました。いくつか紹介させていただきますと、「災害を受けたものです。手心してください。」、「病人があるからまけてください。」、「慈善事業の寄付金を引いてください。」など、様々な声が税務署に寄せられておりました。そして、それらが雑損控除、医療費控除、寄付金控除につながったということを考えれば、戦前においても、税務は民主的なところがあったんだなと感じます。

始めに、平成26年度の財政の現状(予算)についてお話させていただきます。一般会計の歳入は95兆8千億円で、このうち租税収入50兆円、公債金収入41兆円、その他収入4兆円と、半分が税金、残りがその他の収入と借金ということになります。歳出はどうかといいますと、諸々の支出が7割で、その外に国債費23兆円となっています。これらを一般家庭に置き替えてみますと、月95千円の収入があるとして、このうち実際に働いて得た収入は5万円しかなく、銀行から4万円借りてやっと生活しているのと同じ状況です。また、支出は生活費72千円で、残りの23千円は、借金の返済に当てている状態です。…(中略)

次に、私が税務の職場で経験したことをいくつか紹介させていただきます。

国税庁の税務相談官勤務の時の話をしますと、皆さんが税金の相談をしようと横浜中署に電話をされますが、その電話は、実をいうと台東区上野にある税務相談室上野センターに着信し、そこで内容によって相談センターで受けるか、横浜中署へ転送するか、分けるシステムになっています。ちなみに相談者の電話代は市内通話料金で済みます。

相談センターにこんな質問がありました。「うちの子が骨折をして病院にかかったのに医療費控除を税務署は認めてくれない。」というものでした。でも、よくよく話を聴いてみると、うちの子というのは愛犬で、かかった病院も動物病院だったというものでした。その時は、「確かに扶養もされ、当人に収入もない、かわいいお子様ですが・・・でも、人しかダメなんです。」と説明して納得いただいたことがありました。

小田原署署長のときには、管内に蔵元が多くお酒のエトセトラを学びました。お米を50%以下まで精米すれば大吟醸、40%以下だと吟醸酒となります。研ぐと量が減りますので米粒の大きい山田錦が使われるのですが、稲穂の背丈が高いので倒れやすく育てるのが大変なのだそうです。また、徳利と銚子の違いや、盃とお猪口、ぐい飲み、更には割箸の謂れなど、なるほどと思うことが多くありました。

前任は、札幌国税局不服審判所の部長審判官で、そこでは税務署が行った課税処分等について、納税者の方が「税務署は間違っている。」と不服申立てを行った案件の審査をする仕事をしていました。そのような中で、大変だったのは、土地と建物の評価でした。通常なら原野と判断される土地に牛を放牧しているから牧草地であるとか、雪害が多い地域の建物は陳腐化が早いので評価を減額するとか、今思えば、判断が難しいものがいろいろあったなと感じています。ちなみに、審判所が税務署の原処分が正しいと裁決したものに対して納得できないとき、納税者の方は裁判を起こすことができますが、その逆の場合、税務署はできません。審判所の裁決が国の最終判断になります。

横浜中税務署に赴任いたしまして、ここはどんなところかと見回しますと、沢山ありました、日本一。インターネットの利用率、日本一ですね。横浜港は客船寄港数日本一です。横浜中華街は、もちろん中華料理店の数で日本一ですね。お人柄も当然ながら日本一です。日本で初めてというものも多くて、アイスクリーム、ホテル、ガス灯等など・・・。税務署員として、管内がどういう地域かを知ることが、やはり一番大事な仕事であろうと思っています。

最後になりましたが、皆さんにお話ししたいのは、三井八郎兵衛高利の言葉にもある“商いの本は養生にあり”です。どうぞくれぐれも健康にご留意され、ご活躍いただきたいと思います。ご清聴ありがとうございました。

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