公益社団法人横浜中法人会
 
公益社団法人 横浜中法人会 住所:横浜市中区不老町2-11-8 税経研修センター TEL:045-662-6433 FAX:045-641-8222
HOME 法人会概要 入会のご案内 サービス 行事予定カレンダー 他会行事予定  
公告の掲載について
会社で役立つリスクマネジメント

【2012.02】メンタルヘルス対策は気づきから

今日の日本の世相を表すものとして一人ビジネスの流行が挙げられる。一人ビジネスとは一人で起業することを指すのでなく、一人様用の席、空間、サービスを提供するビジネスのことである。一人カラオケ、一人鍋、一人ラーメンそして一人ゴルフなどのことである。一人では入りづらい飲食店やカラオケ店でも気軽に入れるところがウケている理由らしいが、一人ずつ区画され隣席との間に衝立があるカウンターでラーメンをすするのは個人的には違和感を覚えてしまう。これらの風潮は他人と余計なコミュニケーションをとりたくない、他人から干渉されたくない、一人だけで楽しみたいという人々が少なからず増えてきていることを顕しているのではないか。よくよく考えると、この現象は「他人が今、何を考えているのか?」について全く興味を示さないことに繋がるのではないだろうか。そもそも、自分とは違う信条、意見を持っているのが他人である。他人との仲立ちをするのがコミュニケーションである。「今の発言を言わしめたものは何か?」と考え、それに同意もしくは反論することでお互いの理解は深まっていく。そのようなステップを踏むことで良好な人間関係は生まれてくる筈である。ただし、それには多くの時間と忍耐も必要とされるのだ。

今、結婚したくない、結婚の願望すらない若い人が増えているそうだ。その理由は様々であるものの、恋愛も相手が何を考えているかを推し量ることが重要で、そこから二人の絆が深まっていくのではないだろうか。そんな事は面倒くさいと考えてしまえば、それ以上の進展は望めないと思うのだが、いかがなものであろうか。

さて、職場では過度のストレスなどで精神を病む人が増えてきている。厚生労働省が平成19年度に実施した労働者健康状況調査によると、職場・生活等で強い不安、ストレスを感じている労働者は約6割で、メンタルヘルス上の理由により連続1か月以上休職、または退職した労働者がいる職場は全体の約8%に上る。その結果、労災支給決定件数も平成19年度で268件と3年前と比べ倍増し、その傾向は現在まで続いている。一方、企業としてヘルスケアに取り組んでいる事業所の割合は全体の約1/3というのが実情のようだ。厚生労働省は今までに幾つかのメンタルヘルス対策に関する通達、指針を出しているが、その中で共通していることは、トップ、管理職による対処と同列で労働者自らがストレスへの気づきを自覚して早めに対処する、つまり自発的な健康相談、予防といったセルフケアの推進である。とは言うものの、多くの労働者はストレスを抱え、自覚しつつもノルマ達成へのプレッシャーや過重労働の中で仕事をこなしているのではないだろうか。早めの健康相談の受診といっても、職場周囲の目や昇進への影響などの心配からセルフケアに積極的に取り組めないのが実情ではないだろうか。自ら、「初期の鬱なので休職させて下さい」とは中々口に出せないのだ。鬱発病の原因には個人的要因があるので何が引き金になって発症するかは一概に一括りには出来ない。新しく異動した職場に馴染めない、上司との軋轢、過度の残業など様々と思う。しかしながら、職場そのものに原因の一端があることは明白である。そのような職場の共通項として、所謂「ギスギスした雰囲気」が挙げられるのではないだろうか。そのような中で仕事をする社員は孤独感に苛まれやすい。一人一人がバラバラで、隣の同僚が今、何をしているのかさえよく分からない。隣にいるスタッフに伝えるのに口頭でなく、メールで伝えるのが当たり前になっていたりする。そんな事がよく見受けられる職場である。ギスギスした職場も以前は違っていた筈である。社員同士が協力しあい、補完しあうことで目標を達成する喜びを分かちあっていたと思う。何がそのような雰囲気を壊したのか?については様々な要因があるのでここでの言及は避けるが、その一つは過度の「成果主義」にあると見ている。

さて、冒頭でも紹介した「一人ラーメン」のように隣との間に衝立が存在し、自分さえ良ければそれでいいとする雰囲気の中で、いかに労働環境を良くしていくか?について管理職は日々奮闘している。ただでさえ、上司からはきついノルマと管理を要求され、それだけで精一杯の日々。そのような中で部下のメンタルヘルスまで見なくてならないことは大変なことと思う。しかしながら、精神を病み始めた部下を放置すれば、最悪の事態に進行してしまいかねないのだ。その手前で、部下は様々なシグナルを出してくる。「口数が減る」、「反応が遅くなる」、「遅刻、欠勤が増える」などなど。その段階でまず「気づく」ことが大切である。「気づいたら」なるべく早い段階で「聞きあい」を進めて欲しい。「話し合い」でなく「徹底的に聴く」ことである。部下から見れば自分の悩みを聴いてくれるだけで心が軽くなるものである。あくまで、「傾聴してあげること」これがポイントである。

私事で恐縮ですが、昨年1月からfacebookを始めた。最初は学生時代のサークル仲間同士の情報交換だったが、1年も経過するとだんだんと「お友達」も増えて、今ではいろいろな関係者とも意見交換している。facebookを始めて分かったことは、「人は多面な要素を持っている」ということだった。学生時代から今まで長く付き合っているにも拘わらず、こんな一面があったのか?と驚くことも多い。職場の付き合いもいわば表面的なことで終始している。当人をどれだけ知っているのか?の答は「ホンの一部」である。職場の「仲間」同士がお互いを知り、かつ認め合い、協力しあえる職場作りの責任者は現場を預かる管理職にある。まず、それには小さな変化も見逃さず、気づき、そして勇気をもって早めに対処することである。それがメンタル上でのトラブルを防ぎ、しいては協力しあえる組織となり、結果的に良い成果を生むことに繋がるのである。


会員情報
会員リスト
会員専用メニュー
会員専用 会員リスト
メールアドレス登録
操作マニュアル
部会
青年部会
社会経済の動き
 

-天気予報コム- -FC2-
社団法人横浜中法人会
Copyright (c) 2004-2006 Yokohama Naka hohjinkai All rights reserved. Produce by saipri