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新・横浜経済季評

【2009.07】環境の変化を創造力でイノベーション!

目白押しのビックニュース

その1 自動車産業の落ち込み

最近のビックニュースは、なんと言っても、自動車産業の大きな落ち込みである。各社とも軒並み赤字決算、特に世界のトップメーカーに躍り出た途端の、トヨタの大幅赤字には、”まさか“としか、言いようがない。そして6月1日には米国のゼネラル・モーターズ(GM)が、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を破産裁判所に正式申請するということになった。

世界のトップ製造業に君臨したGMはガバメント・モーターズになったと揶揄され、その行く末に注目が集まっている。20世紀のリーディング産業である自動車産業は、このまま衰退産業になってしまうのであろうか。

その2 百貨店の落ち込み

日本の百貨店の売り上げ動向は、消費景気のバロメータであり、消費はGDPを左右するだけに、気になるところである。日本百貨店協会の発表データによると、4月の売上高は14ヶ月連続マイナスで前年同月比11・3%の大幅マイナスということである。地域別でみると、仙台、名古屋、福岡がマイナス13%以上の大きな落ち込みで、東京はマイナス11・9%、横浜はマイナス9.3%となっている。品目別では、家具、宝飾・貴金属がマイナス20%以上の大きな落ち込みで、マイナス15%前後が紳士服、婦人服、衣料品、家電、家庭用品などで、我慢できるものの購買は落ち込みが激しくなっている。定額給付金やエコ商品のポイント制などの効果がどの程度出てくるか期待されるが、婦人服の22ヶ月連続マイナス、宝飾・貴金属の26ヶ月マイナス、家具の17ヶ月マイナスという異常な状況に対する歯止めとなるかどうか、疑問である。

厳しい見方をする人は、百貨店は18年前の1991年に9兆7千億円という売り上げをピークに、長期低落傾向となりすでに8兆円を割り込んでいるということから、斜陽産業という人もいる。開店前の入り口は老人会の集まりがあるようだとか、コンビニなどに比べ、レジ時間が長くいらいらするとか、若い消費者には全くかけ離れた商業空間になってしまったようである。

百貨店は再生が無理な、衰退産業になってしまうのであろうか。

再生の鍵は何か

1 自動車は経済性と環境対応へシフトか

(1)激しい変化が目前に

自動車に関しては、若者の自動車離れや燃費コスト負担などが言われているが、すでに明るい兆しも見え始めており、再生の答えは出ているようである。それは、ハイブリットカーが伸びていることである。これは低燃費という経済性と環境対応が従来の車からシフトをもたらしたものではないだろうか。自動車産業は先進国市場はすでに成熟産業となりシェア競争のサバイバルゲームとなっている。従って、成長市場は、いわゆるBLICsに注目が集まっているが、カントリーリスクもあり、市場戦略は簡単ではない。国内も結局、買い換え需要にかかっている。

従って、ハイブリットを越えて電気自動車を6月に市場投入した企業、来年投入することを発表している企業もあり、競争の激化は目に見えている。電気自動車の市場化戦略次第では、ハイブリットから電気自動車に一気にシフトする可能性も予想される。

(2)大学発電気自動車「エリーカ」の貢献

慶應義塾大学清水浩教授が研究開発して発表したLi-ion電池カー「エリーカ」はインホイールモータの8輪電気自動車であるが、1円の電気代(Li-ion電池への夜間割り引き充電電気代)で1走れるので500円で大阪まで行けると言うことである。ガソリン車に比べ10倍、ハイブリットに比べても5〜6倍燃費効率に優れている。このことは経済性だけでなく、CO2の排出でも大幅削減に貢献する車といえる。しかも、電気自動車の欠点といわれていた、充電時間と走行距離も、「エリーカ」の場合、5分で200、30分で300、家庭の100V電源でも7〜8時間ということなので、実用性において全く問題ない。「エリーカ」は自動車メーカーの電気自動車開発に弾みがつくきっかけになったといえよう。

(3)電池への充電と高価格問題をどうするか

各自治体や企業が充電スタンドを設置する動きにありインフラ面への取り組みも行われているが、充電インフラは、できれば在来のガソリンスタンドにLi-ion電池のレンタルスタンド役を担ってもらうのがよい。電池は購入するものからレンタルで使用するものとなれば、数分足らずで電池交換が可能で、ガソリン同様に利便性において全く問題がない。まして、GSに併設される充電装置がソーラーや小型風力などの自然エネルギーからの充電ということであれば、CO2排出はゼロということになり、環境への貢献は非常に大きい。横浜市はこの問題に環境モデル都市として取り組み始めているが、当然課題もある。課題の第一は電池の価格が高いことである。そのためには、Li-ion電池の標準化が欠かせない。乾電池のように標準化されれば用途が拡大し、量産化が進み、コストが下がりレンタルバッテリーは可能であるが、各社バラバラではレンタルは難しい。さらに、技術的にはバッテリービルトインシステム構造の標準化、そして、自動車という過酷な使用に耐えられる、バッテリー接点の機構にまだ研究開発の余地が残っている。

2 百貨店は脱百貨店で再生

(1)カギは顧客満足度の高いオリジナリティー

若者はほとんど百貨店にはいかないという。専門店、ディスカウント店、コンビニ、通販などが若者の人気を得ている。ファッションで増収増益の「ユニクロ」、人気が衰えない「H&M」、ホームインテリア家具の「IKEA」や「ニトリ」、特異な存在感の「生活の木」「ヒップホップ」「B-Company」あるいは、店舗では”マルキュー“で人気の「SHIBUYA109」などは百貨店とはビジネスのコンセプトが全く違う魅力で若者をひきつけている。ここに、共通していることは、“オリジナリティー”ということではないだろうか。百貨店は繁華街や駅前といった一等地に豪華な店舗を構え、欧米のブランド品の特選街に力を入れてはいるが、先にあげた企業のような創造性はあまり見られない。メーカーや問屋に依存した販売は、場所貸し業のようになってしまっている。しかし、一方で、デパ地下は相変わらずの人気だし、化粧品コーナーも拡大傾向という分野が存在していることを見逃してはならない。

(2)望まれる、百貨店の概念から抜け出すイノベーション

最近無視できないのは、駅中店舗ではないだろうか。駅中だけに、利便性に力が入っているようだが、その内容や配置には百貨店にはない魅力がある。本屋さんの前には量り売りのクロワッサン店、ワインショップの隣に、1貫づつチョイスできるテイクアウトすし店、更には最近、女性のために着替え室や化粧室といったサービス施設も登場している。

すなわち、創造性の欠如、百貨店の概念から抜け出せない硬直性、その店にしかないオリジナルブランドの開発不足など、まだ、取り組むべき課題は沢山あるように思う。いわばリスクに対する挑戦不足と言っては、言いすぎであろうか。1店舗のオリジナルなんて無理と言ってしまったら、ハンドバックの「キタムラ」やカジュアルウエアの「フクゾー」ネクタイの「ポピー」などの存在はどう説明すればいいのであろうか。

まさに、潜在力を生かしたイノベーションが望まれる。

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