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継栄の軸足

【2018.06】経営理念を現場で活かす方法

経営理念は経営者の信念

日本において、経営理念を重要視した経営者として松下幸之助氏があげられます。
 松下幸之助氏は事業経営の一番根本になるのは正しい経営理念であり、経営理念とは、この会社は何の為に存在しているのか、この経営をどういう目的で、またどのようなやり方で行っていくのか、という点についてしっかりした基本の考え方を持つ事であると説明しています。

理念は最初からなくてもよい

しかし、松下氏は事業を始めた当初から明確な理念を持って仕事をしてきたわけではありません。当初は商売の通年・社会の常識に従って努力していたに過ぎない。ある時にある宗教団体本部の見学をして無償の奉仕に喜喜として汗を流す姿勢をみて、多くの悩んでいる人々を導き、安心を与え、人生を幸福にするという使命感が自分には欠けている事に気づいたそうです。そこで生産者の使命について考えた結果、その使命はこの世の貧しさを克服する事であり、生活に必要な物資を豊富な水のように安く無尽蔵に提供する事が必要であると考えました。これが松下幸之助氏の水道哲学です。
 このような会社の存在理由・経営目的・経営方法についての正しい経営理念が根底にあってこそ、事業経営において大事な技術力・販売力・資金力・そして人がはじめて真に生かされてくるものだと確信していました。

家訓なくとも家族はまとまるが、理念なき会社はまとまりにくい

一般的な組織(趣味の世界、学校等)の特徴は、基本的な価値観の似ている人が集まるのでまとまりやすい。しかし、中小企業という組織は例外です。育った環境が違う、年代が違う、何が好きか嫌いかという価値観の違う人達が偶然に同地域に住んで、通勤距離が短い等の物理的理由で一つの会社に集まり、組織を作ろうとする。これが多くの中小企業。価値観の違う人達が集まって組織をつくるわけですから、放りっぱなしの状態ならば確実に崩壊します。
 そもそもチームとは、仕事に必要な数人が集まったから「チーム」になるわけではありません。大前提として、メンバー全員がチーム一員である当事者意識を持ったうえで、チームの共通の目的、達成する目標、それに向かうためのプロセスを共有する集合体がチームであり、チームワークを強化していくには、共同で何かをする前にチームづくりを行わなければなりません。
 つまり、会社は『何もしなければうまく回らない事』を前提にチームづくりを行う発想が必要となり、その対策が下記の『集団統一の原則』。

 経営理念は集団を統一するキーワードの最初に位置します。この経営理念は木の根っこの役割でこれがしっかりしていないと木は成長しません。仮に大きな木の幹・葉をつけていても根っこが腐り始めると木は倒れる。つまり、経営理念が立派でも実際の経営をデタラメにやると目に見える部分の成果は上がらない。正しい経営理念を持つと同時にそれに基づく具体的なビジョン・方針・商材戦略・戦術・戦闘が環境に適合していないといけない。

日常の考え方・行動を具体的にする行動の原点

 『青信号は渡り、赤信号は止まる』。
 皆が知り、実行するから交通社会は成り立ちます。会社運営においては、会社内で全員が理解できる共通の価値観・言葉がないとバラバラになります。誤解してもらいたくないのは、『カン』は大切です。経験則から湧き上がるカンは鋭いし、よく当る。しかしカンを働かせる見配り・気配り・知恵配りがないとカンは働かない。この見配り・気配り・知恵配りを全社員が出来ればよいがこれが出来ない。だから会社内の共通語が必要になります。よく『阿吽の呼吸』とか『俺の目を見ればわかる』というが、わからないから会社がうまくいかないのであり、その解決の為に同じ言語を使える同一社族をつくる事が必要となります。

リッツ・カールトンも実践している行動の原点

世界のホテルでサービス内容のトップとして君臨するのがザ・リッツ・カールトン・カンパニーです。このホテルは1983年、米国アトランタで誕生した新しい会社であるが、世界中で多くの利用者を魅了している。その為には、さまざまな工夫がなされているが、やっている事の本質は非常に中小企業が参考になる施策が多い。
 例えば、クレドと呼ばれる理念、実現のための具体的な行動指針がありますが、これをラミネート加工のカードに印刷し、全世界にあるリッツ・カールトンの全社員が携行しています。折りたたむと名刺サイズです。全社で共有する行動指針は『ゴールデン・スタンダード』と位置付けられており、ゴールデン・スタンダードを実践するためのザ・リッツ・カールトン・ベーシックが20項目あるそうです。日本風にいうなら、『考え方・行動の基準』です。
 幾つかご紹介します。
●妥協のない清潔さを保つのは、従業員一人一人の役目です
●職場にいる時も出た時もホテルの大使であるという意識を持ちましょう。いつも肯定的な話し方をするよう、心がけます。何か気になることがあれば、それを解決できる人に伝えましょう
 具体的なわかりやすい言葉で述べられている。そして泥臭いのが毎朝世界中のリッツ・カールトンでこれを唱和している事です。唱和とは『声を出すだけ』ではない。『声に出しながら、確認し、考える』事です。確認とは声に出した内容を自分自身がどのように取り組んだのかを反省する事で、この行動を1年200日繰返せば、強い集団になります。
 昨今の中小企業はこのような泥臭さが少なくなっているように感じます。自社の経営理念・行動の原点を名刺サイズに印刷し、毎朝朝礼で唱和すれば、同じ価値観を持つ強い集団が構築できます。

日常の考え方・行動を具体的にする行動の原点

経営理念は、企業の存在意義であり、これから私たちが目指していく目標・姿です。この目標を日常の中で実践していく為に、日常の考え方・行動のありかたを具体的な言葉に表したものが行動の基準。
 各人がそれぞれの仕事に従事しながら、日々『本当にこれでいいのか?』と言う問題意識・改善意識を持ち、行動の基準にある、【考え方・姿勢・行動の仕方】に照らし合わせて実践していかなければならない。

行動の基準づくりの事例

この事例企業は急成長している企業で社員数が200名を超えており、組織運営への脱皮が求められる状態でした。会社が成長するとは、仕事が増えて、それに対応する為に人を増やしていきます。しかし、成長する企業には種々様々な経験・価値観を持つ人達が入社しますので、企業規模が小さい時代の会社のまとまりが薄くなります。それを解決する手段として、経営理念をベースにした会社の価値観の理解・浸透策が必要になります。
 この事例会社の社員は、経営理念への認識は悪くなかったが、それを現場で活かす為に必要な考え方・行動の判断基準への仕組み・運営ノウハウがない為に理念が活かされていない状態でした。
 解決策として仕事の遂行5つの心構え(行動の基準)の考え方を現場で実行する為の行動チェックリストを作成して対応しています。

ご参考にしてください。


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