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継栄の軸足

【2017.12】経営者が罹りやすい心の病気

中小企業の社長は人種である

中小企業を20年・30年とまとめれば、経営者は必然的に中小企業経営者という共通する人種となります。『こんな事も出来ないのか!』
 『そんな事もわからないのか!』と中小企業の経営者は幾度、苦虫をつぶした気持ちになっただろうか?肌感覚と常識感覚の違いを頭と心で埋めるのに時間がかかる。肌感覚とは現場での出来事であり、常識感覚とは育ってきた環境から作られた価値観です。
 この違いに経営者は悩まされます。中小企業の社長は情に厚い、怒りっぽい、細かいところに気がつく。これは、そうしないと中小企業の人間集団が動かないからです。
 情に厚くないと社員は辞めてしまうし、細かい事に気を配らねば誰も気づかないし、叱らないとやらない。
 しかし、経営者ご自身は元々『生まれ持った性格は経営者には向かない』、どちらかといえば『ナンバー2で補佐するほうが自分は向いている』とよく言われる。
 しかしこのような特徴を持つ組織をまとめていくから、中小企業の社長は共通した人種となります。
 この共通する人種として中小企業の経営者が知らず知らずに罹っている心の病気をご紹介します。
 会社は人間動物園であり、潰れるように出来ている。

小商人病

小商人病は、内向き型守りの経営者が罹りやすい病気です。
 セミナーでの質疑応答で『すぐに儲かる方法を教えてください!』と相談される経営者がいます。このようにすぐに結果を求めたがる経営者を小商人病とイメージしてください。冷静に考えればわかりますが、すぐに儲かる商売程、危険な商売はないのが現実です。未来の100より、今の10を求めたがり、いつも時間に追われ、未来の種を作れない。これは企業規模が小さいから小商人病と言っているわけではありません。
 経営には閉鎖的・消極的守りはなく、あるのは攻めと守りのバランスです。自社製品はどんどん陳腐化していくので、嫌でも製品開発をしないと生きていけない。一方では、顧客もどんどん入れ替わり、様変わりしていきます。このように企業というのは、積極開発が宿命付けられています。
 冒険より安全、飛躍より安定、投資より回収といった内向き型守りの経営に入っていく経営者が小商人病に罹りやすくなります。


独善独断病

経営者のワンマンが行き過ぎると独善独断病になります。
 社長が独善独断病になると、社員は会社中心の考えを忘れ、社長の顔色を見て仕事をします。明らかに間違いとわかっていても、社長が決めた事だから、自分は知らないと平気で目をつむるようになります。そうなると組織に無責任の風潮が蔓延していき、手の施しようがなくなります。独善独断病の怖い症状です。組織のカテゴリーには色々あるが、代表的なものが国であり、企業。国では先進国、新興国、後進国があり、企業では大企業、中堅企業、中小企業があります。
 あえて例えるならば、中小企業は後進国の独裁型政治同様のワンマンマネージメントにならざるを得ない傾向があります。しかし、トップが独善独断に走りすぎれば、国には革命が起こり、企業ならば倒産が待っています。極端に考えると、経営者は何でも出来る人ですから、独善独断ワンマンになるか、衆知ワンマンになるかは、文字通り社長の器が問われます。


老人病

老人病とは高齢者が罹る体の病気ではなく、経営者として精神が躍動しない、物事を前向きに捉えられない経営者が罹る病気です。社長業に年齢は関係ありません。30代、40代でも老人病に掛かっている経営者もいれば、70代、80代でも精神的若さを保っている経営者もいます。
 老人病の社長は仕事への意欲を失っていきます。意欲を喪失するから、自分のしている意義がわからなくなり、迷走する。『自分はこれまで何をしてきたのか?』『今何をしているのか?』『これから何をしようとしているのか?』等と自分が社長でいる動機付けが揺らぎだし、経営の原点を見失っていく。そして老人病の社長は危機感を失っていく。
 経営を10年、20年やってきたので、これからも何とかなるだろう症候群です。そして、仕方がない症候群が出てきて、『うちの社員はレベルが低いから、仕方がない』『うちは中小企業だから、仕方がない』等と嘆きが始まります。このような諦め感は典型的な老人病の症状であり、そして、経営者魂を失い、急速に人間的な魅力や迫力を失っていきます。
 老人病の本当の怖さは、会社は倒産するように出来ているという原則を見失う事にあります


孤独病

自分でやりすぎる社長ほど、孤独病に取り付かれます。
 孤独の虫は狭量=人を受け入れる心が狭い人間の心に寄ってくるといわれます。経営者は孤独です。その前提で孤独病に罹りやすいタイプは、何でも、自分でやろうする社長に多い。
 社長は会社の中ではエース人財であり、社員より出来るから社長をやっているわけです。面白いもので、やりすぎる社長ほど、孤独病に取り付かれます。社長が人に仕事を任せるのは経営者の仕事をする為であり、経営者の仕事は現場の仕事ではありません。会社で働く人間には、上がやりすぎると下は依存してやらない面白い習性があり、そうなると、上は下を出来ない人間と片付け、益々孤独感は増していきます。
 孤独病を克服するには、自分の殻に閉じこもらない事です。その為には社内、社外問わずに胸襟を開いて、話せる人間を作る事で、相談できるブレーンを持つ事です。そして、今までの仕事で任せる仕事は任せ、新しい仕事にチャレンジする事です。
 自分で全てをやらなければならない狭い心が孤独病を呼んでいますので、気を付けてください。


理論否定病

叩き上げの創業者タイプが罹りやすい病気です。
 理論をおしまげ、どこにでもくっつけられるのが理屈。だから、理屈っぽい人は嫌われます。理屈どおりにはいかなくても、理論どおりにいかないことはない。『理屈は嫌い、経営は理屈ではない、要は実践だ』と頑なになる社長がいます。確かに、経営は実践であるが、効率性や再現性、マネージメント、戦略等には基本原則がある。この基本原則は理論であり、理論はものの道理でもあります。理論否定病は特に叩き上げの創業者タイプに多く、ゼロから始めたが故に実践のみこそ全てという考えが強く、よく言えば信念、悪く言えば、コンプレックスでもあります。
 しかし、冷静に考えれば、理にかなった事をやってきたから、今があるわけです。本人は理屈抜きにカンと経験と実行力だけでやってきたつもりだが、本質はそうではなく、会社経営の基本中の基本は『やらねばならない事をやる』『やってはいけない事をやらない』でもある。この原則を踏み外さないから、今日があるわけです。確かに『理屈をこねずにやってみろ』というのは正しい。しかし、実践のスピードが速くなる今日では『目で見て盗んで覚えろ』では、現環境にはついていけない。
 理論否定病の社長が困るのは、目で見て覚えろ、盗んで覚えろと考えが強い点にあります。理にかなってやってきた事を他人に伝えるのが理論であり、それをまとめ、伝える事が理論否定病経営者には求められます。
 経営者の心の病気は、全ての経営者が罹る病気です。改めてご自身を振り返ってみてください。


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