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牧内 良平 氏
インタビュー 2020年6月
みなとみらいキャンパスの開設をきっかけに横浜の教育、文化、産業の底上げに貢献していく。
神奈川大学 理事長
牧内 良平 氏  
PROFILE
1938年生まれ、早稲田大政治経済学部卒。神奈川新聞社社会部長、専務、テレビ神奈川社長、会長、相談役を経て2017年から現職。元・神奈川県共同募金会会長、県日中友好協会会長。

──●神奈川大学では来年、いよいよ「みなとみらいキャンパス」が開設されます。またそれに先立ち今年の4月から「国際日本学部」が新たに設置されるなど、新しい動きが内外の注目を集めています。

国際日本学部をつくろうと思ったのは、本学の代表的な研究所である「神奈川大学日本常民文化研究所」の学びを引き継ぎ、発展させていくためです。当研究所では、日本古来の民衆の生活、文化の調査研究を行い、特に漁業、農業の歴史、民具などの研究は国内唯一のものです。グローバル化のなかで語学力だけがあればいいのかと言えばそうではなく、日本文化をしっかり勉強したうえで、語学力も身に付けて、世界と日本、地域を結びつけていく教育が必要だというのが出発点でした。文部科学省の認可をはじめ準備に数年必要としましたが、ようやく本学の強みを国際化のなかに融合させた新しい学部を設置することができました。これで本学は8学部体制となり、文系としては法学、経済、経営、外国語、人間科学に次ぐ5つめの学部誕生となりました。

──●現在建設中であり、来年オープンするみなとみらいキャンパスについて伺っていきたいと思います。素晴らしいロケーションにキャンパスが誕生しますね。

およそ160年前に横浜が開港して以来、横浜には世界の文化が入ってくる一方、日本の文化を世界に発信する役割を担い、常に先進的な街として発展してきました。ただ、三菱重工の造船所が横浜の心臓部にあり、都市機能の弊害になっていたのを再生するのがみなとみらい地区の開発でした。1965年、当時の飛鳥田市長が「横浜市六大事業」を発表したとき、私は神奈川新聞社に入社したばかりの駆け出し記者で、その記事を書いたことが懐かしく思い出されます。あれから半世紀以上の歳月を経て、みなとみらい地区が今や横浜の中心地となっていますが、そこに新しいキャンパスを開くことができるのは実に感慨深い思いです。

──●みなとみらい地区はまた神奈川大学にとってゆかりの地らしいですね。

そうなんです。本学は創立者の米田吉盛先生が29歳のときに、京浜工業地帯で働く若者のために夜間の横浜学院を開設したのが始まりです。その場所が桜木町だったのです。米田先生は愛媛県内子町から上京し、苦学をして中央大学を出られたのですが、その苦しい経験から「教育は人をつくるにありとの信念で向学心ある学生に学習機会を提供してきました。創立の地ともいえるこのエリアにキャンパスができることを米田先生も喜んでくださっていると思います。

──●少子化において大学間の競争も激しくなるなかで新キャンパスは大きなアピールになりますね。

はい、現在全国に私立大学は650校ほどありますが、ご存じのように18歳人口は毎年減少しており、既に定員割れを生じ赤字に追い込まれている大学も出ています。これが10年後にはさらに厳しい状況になることは明らかで、すべての大学は危機感をもって競争力の強化に努めていると思います。本学は規模からいうと、私立大学のなかでトップ20以内に入り、これを維持していくうえでより魅力ある大学づくりをしていく必要があります。さまざまな施策を計画していますが、みなとみらいキャンパスはさらなる発展のための大きなアドバンテージになると考えています。

──●では、新しいキャンパスについて具体的に伺っていきます。まず全体像からご紹介ください

みなとみらいキャンパスは、みなとみらい21地区43街区に、地上21階、地下1階、高さ約100メートル、延べ床面積約5万平方メートルの規模で誕生します。周囲には多くの国際的な企業が集結し、国際機関や官公庁さらには横浜美術館、横浜みなとみらいホールなどの文化施設も隣接しています。キャンパスのコンセプトは「国際・日本」の融合した未来「創造・交流」です。今年の11月に竣工予定で、2021年4月より開設予定になっています。開設にともない、先ほど申し上げた国際日本学部と外国語学部、経営学部のグローバル系3学部が入り、5000名の学生がここで学ぶことになります。

──●非常に高層のキャンパスになるわけですが、どのような特徴があるのでしょうか。

色々な特徴がありますが、ひとつには1階から3階を「ソーシャルコモンズ」として、一般開放します。地域や社会とつながるさまざまな仕組みをもった空間となります。学生だけではなく研究者、周辺企業の方々や観光客など多くの人が集う場所として、異文化交流の場として機能するグローバルラウンジや外国人観光客も利用できる観光ラウンジでもさまざまなふれあいが生まれるでしょう。またオープンイノベーションセンターや地域・産官学連携の交流ラウンジでは、企業を中心とした社会連携の機能を果たすと思います。体験展示コーナーには工学部と連携した3Dプリンターなどを利用したモノづくりを体験できるファプラボを設置します。そのほか図書館、カフェ、ワールドブッフェ、エクステンションセンターなどを開放することで多彩な交流の場と機会を生み出します。利用価値がたっぷりとありますので、中法人会の会員の皆さまにもぜひご活用いただきたいと思います。また特にお伝えしておきたいのは、本キャンパスでリカレント教育に注力していくことです。昼夜学べるさまざまな講座をご用意する予定なので、社員の皆さまの知見をより広げるために、興味関心を掘り下げていくために、受講いただければと思います。

──●低層階に地域,社会との接点が多くつくられ、4階より上層階には講義室など学生たちの学びの空間が整えられるのですね。

はい、そのほか研究室、研究所、中小ホールやアリーナも整えます。本キャンパスは都市型でありながら四季の風や光を感じられる開放的な空間が多いことも魅力です。1階の広場から7階の学生ラウンジまでは屋外階段で上ることができて、各階には緑豊かなテラスが設けられ、気持ちの良いひとときを過ごせるスペースになります。地域に開かれたキャンパスとして、大通りを行き交う人がキャンパスのアクティビティを感じられるように街に開かれた設計を採り入れ、本学のさまざまな活動を発信し、皆さまをキャンパスへ誘い、みなとみらいの街に新しいにぎわいを創造していきます。また5000人の学生のうちおそらく女子学生が6〜7割を占めることになりますので、とっても華やぎますね。街の雰囲気が一変するといっても過言ではないでしょう。

──●最後に、これからの大学運営の抱負を一言お願いします。

本学は創立90周年を迎えた2018年に、次の創立100周年に向けた将来構想の実行計画を明確し、本キャンパスの開設もその一環として位置付けています。六角橋キャンパスを中心に、中山キャンパス、そしてみなとみらいキャンパスが「横浜の総合大学」として横浜全体の教育、文化、産業の底上げに貢献していくことが使命であると考えています。そのためには産官学連携をいっそう強化していくことが大切だと感じています。

神奈川大学理事長室にて(3月26日取材)
イインタビュアー広報委員 福井

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