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竹平 晃子
インタビュー 2020年1月
これからも大好きな街、横浜を拠点にキャスターとしての活動を展開していきます。
キャスター
竹平 晃子 氏  
PROFILE
宮崎出身。横浜在住。2013年、TNCテレビ西日本に入局。報道部に所属し、「TNCスーパーニュース」のリポーターや、「めざましテレビ」「ニュースJAPAN」内のローカルニュースのキャスターとして活躍。2015年よりNHK横浜放送局キャスター。総合テレビ「ひるまえほっと」「首都圏ネットワーク」等に出演中。2015年4月〜2019年3月まで4年間、同局のFM放送「横浜サウンド☆クルーズ」内でクラシック音楽&舞台芸術コーナーを担当。2019年度からはラジオ第一放送&FM放送の「はま☆キラ!」パーソナリティーを務める。また同時にフリーアナウンサーとして、クラシック音楽や伝統芸能公演の司会、クラシックコンサートでのナレーション、ピアノと読み声―紋音(mone)―としても活動を行っている。

──●竹平さんは宮崎のご出身ですが、アナウンサーに興味を持ったきっかけはあったのですか。

宮崎には「読み声」という朗読の文化があり、小さな頃から学校の授業にも取り入れられていました。先生から褒めてもらうのがとても嬉しかったことを覚えています。中学1年のとき、先生に勧められて朗読コンテストに出場したところ3位に入りました。「読む」ということに関心を持ったのはこの頃だと思います。

──●具体的な仕事としてイメージするようになったのはどのくらいでしたか。

大学生の頃には漠然と憧れはありましたが、宮崎は田舎で、言い出せば「アナウンサーなんて、絶対ムリ、なれるわけない」と反対されるのがオチだと思って周囲にはなかなか言うことができなかったんです。それが、在学中に宮崎市の観光大使を務めていたときに、色々な方とお会いする機会があり、そのなかの一人の方に思いを打ち明けたら「一度きりの人生だから挑戦してみれば」と言ってくれました。偏見かも知れませんが、大人は夢を反対すると思っていましたが、私の背中を力強く押してくれる方と出会ったのです。そこからですね、やってみよう、と思ったのは。そしてその後、4ヶ月ほど、平日は大学に通い、週末は飛行機で東京のアナウンススクールに通う生活を続けました。父は高校教諭で当時は非常に厳しい人で両親ともに現実志向でしたが、金銭面も含め大きなサポートを受けました。それがなくては、とても通うことはできませんでした。感謝ですね。

──●それで、アナウンサーへの道が拓けていくわけですね。

ええそうです。ただ、卒業するときにまだ就職先が決まっていなかったんですよ(笑)。卒業式前日に中途採用で求人が出ていた、福岡にあるテレビ西日本を受けて、ようやく内定をいただきました。入社後はニュースのリポーターやキャスターを務めました。

──●NHK横浜放送局の契約キャスターになったのは2015年の4月からですね。テレビ西日本で約2年間過ごしたわけですが、どのような思いで転職したのですか。

当時、NHK横浜で採用があり、そこには憧れていたアナウンサー渡邊あゆみさんがいらしたんですね。渡邊さんの下で学ぶことができる、一緒にお仕事をさせていただく機会があるなら、これは挑戦しなくてはと思いました。実は横浜には縁もゆかりもないのですが、元々海が好きで、生まれ育った土地とはまったく異なる環境、文化のなかに身をおいて仕事をしてみたいという希望もありました。

──●以来、横浜に拠点を移しておよそ4 年半です。宮崎や福岡も魅力があり、食べものも美味しい街ですが、横浜暮らしはいかがですか。

中区に住んでいるのですが、元町、中華街、馬車道など古い歴史がつまっています。大正ロマンに憧れがありますが、そういう名残りもあって、素敵です。中華街ではよく食事をするし、関内のお洒落なバーに行くこともあります。私は文房具マニアなのですが(笑)、元町のお気に入りのお店で文房具の買い物をしたりもします。また私は音楽が好きで、横浜みなとみらいホールではコンサートの司会をはじめ音楽関連のイベントなどに出演させていただいたりもしています。こうした経験から、音楽あふれる街、文化あふれる街という印象があり、横浜が本当に大好きになりました。

──●お仕事の話が出ましたが、現在は「はま☆キラ!」というラジオ番組を担当されています。どのような番組か紹介してください。

前身の番組は「横浜サウンド☆クルーズ」ですが、今年からガラッと衣替えをして、毎月2回、第2水曜日は神奈川で活躍されている方を招いてお話しを伺うスタジオトークで、第4水曜日は横浜に根づくジャズを一流アーチストによるスペシャルライブでお届けしています。このほか神奈川県向けに毎週金曜日にも放送しています。

──●この番組でのエピソードなどはありますか。

ゲストのブッキングはスタッフや上司が行っていますが、一度だけ私の希望でお呼びした方が、児童文学作家の角野栄子さんでした。「魔女の宅急便」の創作エピソードや現在の作家活動など色々なお話を伺いました。84歳とは思えないほどパワフルでチャーミング、お話しの内容は想像力豊かで、とても魅力的な方でした。進行という役割も忘れて、ただ感心するばかりでした(笑)。またこの番組は全国放送の生放送なので、言葉遣い、間、テンポなど初心に戻って良い意味で緊張感を持って担当させていただいています。「あのとき、もうひと言入れれば、ご本人からもっと深い話が引き出せたかな」とか、常に反省しながらより良い番組づくりを目指しています。

──●これからの抱負を聞かせてください。

5年間働かせていただいたNHK横浜放送局ですが、実は2020年の3月に卒業いたします。しかし現時点で、その後の所属や行き先は決まっていません(笑)。福岡と横浜とおよそ7年間のキャリアで、テレビ番組の企画出し、ゲストのブッキング、ロケの発注などもやらせていただき、ただ「読む」だけでなく、表も裏も両方経験してきたおかげでキャスターとしての土台が作れたと思っています。それをふまえて、これからはニュースに力を入れたいというのが希望です。その中でもニュースキャスターは目標のひとつであり、これまで経験したことのない新たなやりがいも感じられると思いますので、ニュース番組に携わりたいですね。またそこでもスタジオで「読む」だけではなく、自分で取材する機会もつくりたいですね。ニュースを伝えるうえで、その裏側にある多くの事実、人々の思いといったものを理解していると、自ずと説得力や深みが違ってくると思うのです。

──●そうすると横浜を離れてしまう可能性もあるのですか。

いえいえ、住まいはずっと横浜です(笑)。横浜を離れることはまったく考えにありません。それだけ好きな街になっています。また公私にわたり、多くのご縁をいただき、それが財産となって、私という人間がつくられてきましたから、今は横浜に根をおろして、そこから仕事を展開していこうと思っています。

──●それは安心しました。ところで竹平さんはキャスター以外での活動もされているお聞きしましたが。

はい、友人であるピアニストの伊藤慧さんと、ピアノと読み声の「紋音(mone)」というデュオを結成しました。多くの方に伝えたい絵本や詩の世界観を音楽にのせてお届けする活動をスタートしました。先日の「横浜音祭り」のなかで初めてお披露目させていただく機会を得ました。伊藤さんとも話をしているのですが、たとえば赤い靴の話しとか、すべてではありませんが横浜に関する作品も取り上げて発表していきたいと思っています。私自身とても楽しみです。「紋音(mone)」はまだ活動を始めたばかりなのですが、今年、キャスターとして新しいスタートを切ることと同様に、ワクワクしながら自分の取り組みたいことにチャレンジし、可能性を広げていきたいと思います。

ローズホテル横浜にて(10月16日取材)
インタビュアー 福井・畠山

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