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南場 智子 氏
インタビュー 2018年08月
DeNAの挑戦
株式会社ディー・エヌ・エー 代表取締役会長
南場 智子 氏  
PROFILE
新潟県出身。1986年、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。1990年、ハーバード・ビジネス・スクールにてMBAを取得し、1996年、マッキンゼー でパートナー(役員)に就任。1999年に同社を退社して株式会社ディー・エヌ・エーを設立、代表取締役社長に就任。2005年東証マザーズ上場を果た す(07年東証第一部に指定替え)。11年に、病気療養中の夫の看病に力を注ぐため、同社代表取締役社長兼CEOを退任、取締役を経て、2015年 6月、取締役会長ならびに横浜DeNAベイスターズ オーナーに就任。2017年3月、株式会社ディー・エヌ・エー 代表取締役会長に就任(現任)。2003 年内閣IT戦略本部員、04年規制改革・民間開放推進会議委員、15年 財務省 財政制度等審議会 財政制度分科会委員(現任)16年 安倍首相を議長と する未来投資会議委員(現任) などを歴任。2013年、初の自著となる『不格好経営・チームDeNAの挑戦』(日本経済新聞出版社)を出版。

弊社は横浜においてスポーツ事業とオートモーティブ事業で大変お世話になっており、今日このような機会をいただき光栄に思っています。弊社グループは渋谷生まれですが、横浜は第2のホームです。皆さまにとってはまだ野球以外はあまりご存じないかと思い、今日は弊社を紹介させていただきたいと思います。

■現在の主力事業と次世代を見据えた新規事業

主な事業を紹介させていただきます。まずゲーム事業ですが、スマートフォン上でのゲームを提供しています。大きく分けると自分たちでゼロから作り上げるものと、他社さまと提携しすでにあるキャラクターやモチーフを用いて作るものと2つのタイプがあります。この事業の目標は「記憶と歴史に刻まれる楽しみ」を追求することです。スマホのアプリランキングトップ50に弊社のタイトルが5〜6つほど入っています。ホームランを打つよりヒットが多い、打率の高い開発プレーヤーが多くいるのが弊社が誇るゲーム開発チームです。

次にオートモーティブ事業です。これは弊社が大変力を入れている事業です。たとえば国家戦略特区で自動走行の実証実験を行っていますが、弊社は自動運転技術を開発するのではなく、スマホで自動運転のサービスを呼んだり、指示通り目的地に到着させたり、あるいは支払い方法の確立などプラットフォームの構築を担っていきます。

また神奈川では神奈川県タクシー協会さまやタクシー事業者さまと連携し、スマホでタクシーを呼ぶ「タクベル」というサービスを展開しており、利用者、運転手双方に便利なサービスとして磨きをかけていきたいと思っています。将来的には乗降データ、公共交通機関の時刻表、天気予報などを取り込み、AIを活用した需要予測によって「待ち時間が少ない」「空車で走ることを減らす」ことに挑戦していきます。このほか個人間のカーシェアリングなどにも取り組んでいる本事業の目標は「Anything,Anywhere.」で、あらゆる人やモノが、安全・快適に移動できる世界を目指すものです。

■健康、エンタメ、スポーツなど広がる事業の裾野

ヘルスケア事業は、病気になってから治すのではなく、なる前に何らかのケアをして健康寿命を伸ばそうという考えからスタートしました。「MYCODE」という遺伝子検査サービスを提供していますが、非常に簡単な手続きをしていただくだけで、ご本人がかかりやすい病気の遺伝的傾向をお伝えします。また病気にならないための生活習慣、料理のレシピなどの情報もご提供しています。このほか横浜市立大学さまや森永乳業さまとの共同研究、ドコモ・ヘルスケアさまと組んだウォーキングのアプリ開発などを行っています。

エンターテインメント事業で注目されているのが「SHOWROOM」です。ライブのストリーミングで、仮想ライブ空間でタレントやアイドルたちと双方向のコミュニケーションが楽しめるものです。

最後にご紹介する事業はスポーツ事業です。少し生意気かも知れませんが弊社はスポーツで街を元気にしたいと考えています。私どもが最初に横浜にきたとき「DeNAとは一体何者か?」と多くの方が思ったことでしょう。そこから多くのご支援をいただき7年目を迎えさせていただき、チームは少しずつ強くなり、スタジアムは毎試合大勢のファンの皆さまのご声援をいただいています。このご恩を地元に返していきたい、横浜、神奈川を中心ににぎわいや元気をつくることに貢献したいと考えています。スポーツ事業ではこのほかランニングクラブ、スケットボールのチーム運営も行っています。

■パーミッションレス型で新しい市場を開拓する

ほかにも様々な事業に取り組んでいますが、すべての共通点はAIとインターネットです。どの事業においてもこの2つによって差別化を図り、ユニークさを創出したいと思っています。弊社では「Delight(デライト)=喜び」という言葉を重視していますが、事業においては常に、驚きを伴う喜びを世の中に提供したいという考えが根底にあります。

現状に留まらず新しい領域をどんどん開拓したい。そのために弊社が取り入れたのが「パーミッションレス型」です。和訳すると「許可なし」ということです。サービス開発にあたり、新規企画を経営会議で検討しゴーサインを出すという、従来の段取りをなくすことです。すべてではありませんが、スマホのアプリなどは投資額が少なくて済むし市場にすぐリリースできます。会社としてはコンプライアンスだけは見て、成否については口を出さない。その評価はお客さまに任せます。そこで数字が出れば10億円使って世界にロールアウトしよう、など、大きな投資をしていくことになります。

要は、経営陣に審判させない。経営陣に必ずしもサービスのセンスがあるわけでなく、自分と異なる層のお客さまの気持ちが分かるわけでもありません。お客さまに審判を仰ぐスタイルが、新しい時代のサービスの作り方のひとつだと思います。

■仲間(社員)の幸せとパフォーマンスのために

今、働き方改革ということが盛んに叫ばれ取り組まれています。弊社は働き方改革の目標として、仲間である社員がパフォーマンスを上げ、同時に幸せな人生を送ることと明確化しています。仲間の幸せとパフォーマンス。これを実現するために会社としてできることは、社員が夢中になれる環境を作り、提供することだと思います。そのための要素として〔槁犬悗龍Υ境∪長感チーム環境があります。,禄蠡阿垢觧業部の目標に対する共感で、弊社には仮に他事業がより魅力的であると感じれば異動できる制度があります。△亙声劼砲録佑六纏でしか育たないという考えがあり、一人ひとりの成長を促す仕事を任せる風土があります。は当然のことですがパワハラ、セクハラ、政治的な力が働くような職場であってはならない、ということです。

■社員に求める姿勢と意識「DeNA Quality」

こうした環境づくりの一方、社員に対して共通の姿勢と意識を求めており、それが「DeNAQuality」として掲げられている「『こと』に向かう」「全力コミット」「2ランクアップ」「透明性」「発言責任」という5項目です。「『こと』に向かう」は、お客さまを第一に考え本質的な価値を提供することです。「全力コミット」は、弊社はピラミッド形ではなく球体であり誰もがその表面積を構成しているので、会社を代表する気持ちと責任感を持って仕事をすることです。「2ランクアップ」は、2ランクアップの目線で仕事をする、つまり2つ上の職制の人の考えを想像し、全体目標を理解して自分の仕事に向かうことです。「透明性」は、情報を抱え込んだりミスを隠さずコミュニケーション、チームワークを大切にすることです。「発言責任」は、キャリアや職制にとらわれず思ったことはしっかり発言することです。

本日は弊社の事業内容そして会社経営の考え方などを話させていただきましたが、少しでも弊社へのご理解を深めていただき、これを期に今後皆さまの仲間として迎え入れていただければと思います。よろしくお願いいたします。

公益社団法人横浜中法人会 第7回通常総会記念講演要旨

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