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黒沢 博 氏
インタビュー 2018年07月
ベンチャーズもビートルズもやりましたけど、プレスリーを捨てられなくて、ずっと歌い続けた。
歌手
黒沢  博 氏  
PROFILE
1948年横浜市生まれ。17歳の時に寺内タケシとバニーズのボーカリストとして「太陽野郎」でデビュー。1982年、ヒロシ&キーボーとして「3年目の浮気」を リリース。130万枚をセールスし「日本有線大賞」最優秀新人賞、「全日本有線放送大賞」最優秀新人賞を受賞する。映画「めぐりあい(1968)」やフジテレビ「独占! 金曜日の告白SP」、「HEY!HEY!HEY!冬の名曲2時間スペシャル」、TBS「さんまのからくりTV」、「ザキ神っ!〜ザキヤマさんとゆかいな仲間たち〜」など多くの 番組に出演。CMではソフトバンクモバイル「白戸家『タダのうた』篇」でも活躍している。俳優の黒沢年雄は実兄。趣味は料理、旅行、食べ歩き、古美術、ゴルフ。

──●黒沢さんは、ご出身は横浜ですね。

横浜生まれの横浜育ち。西区の藤棚出身です。西前小学校から100メートルあるかないか、(西横浜駅前の)浜松町交差点と藤棚の信号の中間の裏。ほんとに下町です。いまだに実家行くと変わってないですよ。

──●ご実家はまだそこに。

あります。男ばかり4人兄弟で、次男が住んでます。

──●ご長男が俳優の黒沢年雄さん。おいくつ離れているのですか。

5つです。僕は昭和23年生まれ、兄は昭和19年の早生まれ。家は貧乏で、バラックでした。オヤジは夜勤。給料がいいから。おふくろは内職で、寝ているの見たことないです。家事は何でも、なぜか三男の僕に教えてた。母親は僕が小学校5年生のとき亡くなったんです。次の日から炊事洗濯全部やってた。遊びに行っても夕方帰ってきて食事の支度。掃除もしなくちゃいけない。デビューする17歳まで青春時代はないです。僕は三男(さんなん)じゃなくて災難(さいなん)(笑)。

──●17歳でのデビューのきっかけは。

なんたってエルヴィス・プレスリーです。小学校5年生のとき、兄の年男がレコードを持ってきたんです。初めて聴いた時に、しびれました。声だけで、「僕もこんなカッコイイお兄さんになりたい」って。それ以来、学校行っててもプレスリーのことが気になって気になって。ローマ字も英語もわかんないのに、プレスリーのレコードジャケットの歌詞を聴きながら、書きながら、覚えた。だから僕は、物まねとかじゃなくて、エルヴィスを歌わせたら日本一を自負してます。やがてベンチャーズでしょ。それでビートルズが出てきて。みんなも、僕も、ベンチャーズもビートルズもやりましたけど、プレスリーを捨てられなくて、ずっと歌い続けた。今でも、僕の兄貴は黒沢年雄じゃなくてエルヴィス・プレスリーだと思ってるんです(笑)。

──●寺内タケシさんのロックバンド「寺内タケシとバーニーズ」のボーカルでご活躍されましたが、入られたきっかけは。

寺内さんはナベプロ(所属)の「寺内タケシとブルージーンズ」で一世を風靡した。僕らはアマチュアバンドやっていて、パーティかなんかで演奏してる時にいきなり寺内さんが入ってきて、「黒沢ってお前か」って。ナベプロをやめて、新しい事務所を作るから、「お前を第一号にしてやる、俺のバンドに来い」って。それで入れて頂いた。1966年です。今年でデビュー52周年。あっという間です。

──●それが「寺内タケシとバーニーズ」ですね。

デビューした当時は(人気が)ものすごかったです。当時、寺内タケシは神様ですから、その仲間に入って、町を歩けないくらいでした。デビュー曲が「太陽野郎」という、牧場をテーマにした夏木陽介さんの青春ドラマの主題歌。ナショナルのワールドボーイというポータブルラジオのCMソングも歌って、森永のエンゼルパイのテレビコマーシャル第一号です。僕がバスケットボールやってると女の子がキャアキャア言ってて、シュートが入る瞬間にエンゼルパイに変わる。「黒沢博です。僕も食べてる森永エンゼルパイ、君も食べてみない?ピポピポ」ってやってたんです。それは18歳になってすぐくらい。7か月後くらいにタイガースがデビューしてきた。沢田研二にファンを持っていかれました。

──●そして30代半ばで、ヒロシ&キーボーのデュエットで歌った「3年目の浮気」が大ヒット。日本有線大賞の、最優秀新人賞なんですね。

34歳です。芸能界というのは名前を変えたらまた新人なんです。活動はずっとしてました。売れなかっただけで。「3年目の浮気」で声をかけられて、僕、最初断ったんです。ずっとロックやってましたから、歌い方もわかんないし、「もっと声が良くて曲に合った人がいいんじゃないですか」って。「君のそのしゃべってる声で歌って欲しいんだ」って作家の人が言うんです。不本意ながら受けて、ヒットしたというよりヒットしちゃったんです。普通「今までの努力が実って」って言うでしょ。何にも努力してない。レコーディングして、当時は発売する前に有線放送とかで流す。熊本に行って、夜、スナックに行ったらカラオケで歌ってるんですよ。「『3年目の浮気』、知らないの?」なんて言われちゃって。1週間後にフジテレビ「夜のヒットスタジオ」に出て、 それから1週間後くらいでベストテン。次の日3万枚(売り上げ)、1か月以内に10万枚以上。8月に発売して、10月の頭にベストテンに入ってる。7週連続第2位というのは破られていない。

──●一挙に生活が変わったでしょうね。

一夜明けたらスーパースター。気持ちはいいですよ。芸能人って、気がついてもらえるのが一番嬉しいんです。サングラスかけてるのは、気がついて欲しいからですよ。たとえばキムタクが通ったとして、まさかキムタクと思わないから「似た人が通ったね」(で終わっちゃうから)。

──●それからずっと、デビューから52年、活動を続けてこられた。

だって、他のことやったことがないですから。今年、新曲出しました。ショーで「3年目の浮気」を歌って、その後に「新曲が出たんですよ、タイトルは『30年目の本気』」って言うとみんな笑います。「サブタイトルは『懲りない男のパート2』」って言うと、また(笑)。CD発売1週間前の記者会見で、レコード会社も「今時は取材に来やしませんよ」って言っていたのに、幕を開けたらNHK以外全局来ました。紙媒体は14社かな、バアッと(記事が)出ました。感動して泣いちゃいました。

──●「3年目の浮気」は努力してないけれど、「30年目」は本気ですから(笑)。短編映画「30年目の本気.いい年こいてロックンロール」も1月に発表されました。藤棚商店街が舞台ですね。

市川徹監督(先月号に登場)がストーリーにしてくれたんです。素人の方が出演して、みんなうまいんですよ。藤棚は僕が生まれ育った所だし、昔はすごく繁栄してたので、何かの形で盛り上げさせてもらいたいと思って。(市川監督から)最初に「映画に出てみないか」って言われた時、僕は滑舌悪いし、長ゼリフは覚えられないし、難しい字は読めないですよ。それでもいいって。監督は引き出し方がうまいんです。最近、映画も楽しくなりました。

──●藤棚の小さな映画館「ノヴェチェント」で4月に「黒沢博特集」やりましたね。

はい、3本立て。ノヴェチェントは僕らが子どものころは八百屋さん。裏にバラックがあって、そこでよく(バンドの)練習していた。思い出深い所なんです。やがてビルにして、大きなパブにして。カウンターがあって、それを残して半分を映画館にした。映画を見た後の呑み会がまた楽しいんです。藤棚の昔は、縁日が1キロくらいの長さ。今でも6.8月の4のつく日に縁日やってますね。この誌面を通じて藤棚をもっと知ってくれたら嬉しいです。

──●黒沢さんにとって横浜はどんなものでしょう。

やっぱりずっと過ごしてきたし、大好きだし、兄貴は横浜捨てて東京に行ったけど、俺はすごく横浜を愛してる。何か役に立ちたいのに、横浜市が僕に声をかけてくれないのは失礼だ(笑)。

──●プライベートはどんなふうに過ごされていますか。ご家族と?

僕は自分が芸能人という商品だから、時間のある限り、ジムに行って、スタジオ入って声を出して、100歳まで歌います。あと30年しか歌えないのがすごく残念(笑)。年とともに声が出なくなってくるのは訓練してないからです。発見したのは、僕は才能が無くて不器用で、そういう奴でも、努力は才能に勝つということ。

──●天才肌に見えますよ。

(てんさいは)忘れた頃にやってくるからね(笑)。グループサウンズでいっぱいデビューした人たちの中で、歌もギターも一番へたくそ。不器用で。それが今こんなに立派に生き抜いています。

──●ご家族は?

奥さんもちゃんといます。年の差がちょっと、僕と23歳しか(笑)、違わないです。子どもは3人。孫が5人。かわいいですよ、半端じゃないですよ。どんな子でもかなわないです(笑)。

──●市川監督と呑みに行ったりは?

よく行きます。芸能界において心を許しあえて語り合うのは、難しいんですが、(市川監督とは)ツーと言えばスリー(笑)。

──●今年70歳だそうですが、市川監督も「まだまだだよね」って。

そういう所が(彼とは)すごく一致してるんです。60歳半ば過ぎると「もうダメかな」って悲観的に考える人が多いじゃないですか。僕たちは情熱がなくなっていないんです。すごい燃えてるんです。

──●いいですね。ご活躍を期待しています。

税経研修センターにて(4月6日取材
インタビュアー 福井・相澤

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