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播本 慶子 氏
インタビュー 2017年2月
日本銀行は、金融のダイナミズムの中に身を置きながら公共の使命ある仕事ができるんじゃないかと感じて、志しました。
日本銀行横浜支店長
播本 慶子 氏  
PROFILE
福岡県出身。学歴/平成3年3月 東京大学法学部卒。平成7年5月 カリフォルニア大学バークレー校法学修士(LL.M.)。
略歴/平成3年4月 日本銀行入行。平成13年5月 ニューヨーク事務所駐在。平成15年7月 考査局 調査役。平成17年7月 金融機構局 企画役。平成18年8月 発券局 企画役。平成21年3月 金融研究所 企画役。平成23年6月 決済機構局 企画役。平成25年6月 決済機構局 決済システム課長。平成27年6月 総務人事局 総務課長。平成28年6月 総務人事局 参事役。平成28年8月 横浜支店長

──40代という若さで日本銀行横浜支店長に就任されました。

支店長は初めての経験なのですが、対外活動といいましょうか、このようなインタビューや講演を通じまして、皆様にご協力いただいて調査した神奈川県経済の状況や、日本銀行の政策などについてご説明する良い機会を頂戴して、ありがたく思っています。個々の企業さんが直面している状況についてお話を伺って、意見交換させていただく機会にもなっていまして、それをきめ細かく業務に活かせていけたらと思っています。

──日本銀行で女性支店長というのは何人くらいいらっしゃるのですか。

わたくしで4人目、横浜支店では初めてです。横浜に来てみたら、市長をはじめ行政でも地元の企業さんでも女性の方が活躍されています。そのお仲間に加えていただき、その後に続くことができるのを幸せに思います。

──横浜支店の建物は、日本大通りに面した一等地で、贅沢な建て方だと驚く人が多いですが日銀と知ると納得しますね。広くてきれいですね。

ええ、とてもステキな環境です。お申し込みくだされば見学もできます。日本銀行の役割を広く知って頂くためにも、ぜひいらしていただければと思います。

──お札の数え方の講習も受けられるそうですね。

はい。模擬券を使って、お札の数え方や、偽造券でないか、表裏の検査の仕方などをお教えします。硬貨の袋の重さの体験をしていただいたり、主要な業務を説明したりしています。

──横浜支店は非常に歴史があり、もともとは現在の神奈川県立歴史博物館の建物に開設されて、去年で70周年ですね。

ええ、昭和20年(1945年)に、横浜正金銀行本店の一角で、日本銀行横浜駐在員事務所として開設しました。民間貿易が盛んになって、神奈川県の経済が急速に発展するなかで、横浜でも日本銀行自ら、より多量の現金を取り扱えるようにと、支店に衣替えをして42年です。

──今の建物は1966年に完成したのですね。日本銀行がどんな業務をしているかご紹介頂けますか。

役割は、銀行券の発行(現金の供給)と、金融政策(金融調節を通じて物価を安定させる仕事)、金融システムの安定と、3つあります。「銀行の銀行」「政府の銀行」「発券銀行」と言ったりもします。一般の企業や個人の方々とのお取引ではなく、金融機関さんとの間で銀行取引を行うことで、公的使命を果たしています。なかでも皆さんにとって一番身近な仕事は、「お金」を安心して使って頂けるようにすることではないでしょうか。たとえば企業さんは、給与の支払いとか、現金が必要なときには金融機関さんにある自分の預金口座から現金を引出しますよね。(この預金口座のある)金融機関さんは、こうしたお客さんの預金の引出しに備えて、自分自身が日本銀行に預けている当座預金を下ろして日本銀行から現金を取っていくことをされます。そこでわたくしどもがきれいなお金をお渡しする。これを銀行券を発行すると言っています。

──なるほど。支店長は1991年に入行だそうですが、学生時代から日本銀行に入りたいと考えていらしたのですか。

わたくしが学生の頃、金融の世界はちょうど自由化と国際化で勢いがあって、これからはどんどん活動の範囲が広がると、魅力を感じました。一方で、公共のための仕事をしたいという気持ちがありました。就職活動を通じて、日本銀行は、金融のダイナミズムの中に身を置きながら公共の使命ある仕事ができるんじゃないかと感じて、志しました。

公共のため、という点は同じでも、日本銀行のやり方は、官庁などの、ルールを作るとか規制を課すとかいうやり方とは違っています。たとえば物価の安定のための金融調節としては、金融機関との間で国債をはじめとする債券の売買を行ったり。金融システムのためには何をするかというと、たとえば為替ですよね。日本銀行金融ネットワークシステムを通じて金融機関の間の資金や国債取引の決済を行ったり、貸出を行ったり。そうした銀行業を通じて公的な使命を果たすという所におもしろみを感じました。

──最初の勤務はどんな所から?

最初は当時の考査局(現在の金融機構局)という所で、取引先の金融機関の経営の状況について、実地調査などをする所で働きました。

──テレビドラマ『半沢直樹シリーズ』に出てくるような?

そこで出てくるのは金融庁の検査なのですが(笑)、日本銀行では考査といって、日本銀行法という法律に基づいて、日本銀行と取引のある金融機関さんの調査をします。金融システムの安定についてのお仕事です。そのあと、2年間、札幌支店に行きました。

──窓口業務を経験されたのですね。

はい、現金の取扱事務を経験しました。支店というのは日本銀行全体の仕事の縮図のようなところでして、現金の受け払い、政府の銀行としての事務、地方経済の調査など、一連の事務を経験しました。本店に戻って、金融調節をやっている部署に異動になりました。金融政策の現場のようなところですね。最初の10年間くらいで、金融システムの安定の仕事と、金融政策に関係する仕事と、発券など窓口事務を含む支店と、日本銀行の仕事全体について基礎的な経験を積むことができたと思います。

──お仕事では札幌、ご出身は福岡だそうで、北海道から九州まで移動されていたわけですね。今のお住まいは?

横浜です。わたくしは生後まもなく関東に来て、横浜にも幾度となく足を運びました。でも、あらためて神奈川県内で仕事をすると、自分はまだまだ知らないことがたくさんあると思います。横浜は、開国以来の歴史ですとか、オリンピックに向けた開発や国際的なスポーツイベントとか、未来に向けても、さすが活力を感じますね。

──歴史的な所と、新しい所もありますので、ぜひ見て回ってください。

横浜支店の業務区域は神奈川県なのですが、「広いなあ」というのが実感するところです。経済規模として大きいということもありますが、東京寄りの川崎や横浜といった地域もあれば、小田原や鎌倉は歴史もあり、丹沢・箱根といった自然もあり、たいへん地域性に富んで、それぞれの産業の違いもあります。各地の金融機関もそれに応じたビジネスモデルで金融を行っている。そういう多様性を感じます。

──昨年8月に赴任していらして、いろいろな集まりや企業にご挨拶されたりお忙しかったと思います。

経営者の方々がどう感じていらっしゃるかを知るのが、ものすごく大切だと思います。企業短期経済観測調査(短観)とか統計とか、データからわかることもたくさんありますが、企業の方々から実際の景況感や先行きの見方について、生の声を聞くことがないと、経済の実態を評価することは難しいと思います。

──正直申しますと、短観とかは、我々中小企業が肌で感じている実感と少し違うんじゃないかと思うことが時々あります。データの収集は、日銀独自に調査やっているんですか。

短観は、神奈川県内の企業さんに直接アンケートをお願いして、回答は私ども横浜支店で集計して公表します。その上で数字の背景にある今の景況感であったり、先行きに関して期待されていること、課題ないし不透明に感じていらっしゃることなどを伺っています。その結果は当店から公表し、本部にもインプットしています。

──わかりました。これからもお忙しそうですが、夏休みとか連続した休暇はとれるのでしょうか。休日はどんな過ごし方を?

日本全体でワークライフバランスが言われていますが、日本銀行でも、仕事を効率的に進めて、夏の時期などは職員同士で調整しあいながら連続休暇を取るようにしています。土日祝日は休みです。わたくしは家族で過ごすことが多いです。国内旅行が趣味で、あちこち行くのが好きです。

──ちなみに最近は?

横浜に来る前の話になりますが、今年に入ってからですと滋賀県とか、岐阜県とか。彦根や安土でお城を見たり白川郷に行ったり。和歌山県に行って、熊野古道を歩いたり。記事になるような華やかな話は無くて(笑)。今は、神奈川県内をいろいろ見て歩きます。仕事だけでなくて、家族との生活を通じて、横浜とか神奈川県の新たな面を知ることができると感じます。(健康法は)これといって何もないですが、趣味をかねて町歩き、歩くことですね。市内には史跡もたくさんありますね。

──お酒はお呑みになりますか。

そうですね、たくさんは呑めませんけれど。

──ちょっとなら?

雰囲気が好きです。お酒をいただきながら楽しくお話するのがいいですね。

──横浜は酒好きが多いので(笑)、お誘いが多いかと。

いろいろな会合に出させて頂いています。お酒の席でフランクにいろいろお話する中で意見交換することも多いですね。(インタビューでは)わたくし、話ベタで、すみません。

──いいえ、とんでもない。これからも企業に絡む資料や案件を含めてよろしくお願いします。ご活躍を期待しております。

日本銀行横浜支店にて(11月22日取材)
インタビュアー 植草・福井・中野

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