公益社団法人横浜中法人会
 
公益社団法人 横浜中法人会 住所:横浜市中区不老町2-11-8 税経研修センター TEL:045-662-6433 FAX:045-641-8222
HOME 法人会概要 入会のご案内 サービス 行事予定カレンダー 他会行事予定  
公告の掲載について
三遊亭 圓歌 師匠
インタビュー 2017年1月
「歌奴」があんまり有名になって(出るのが)多すぎた。「圓歌」って言ってもわからない。
落語家
三遊亭 圓歌 師匠  
PROFILE
1945年9月 二代目三遊亭圓歌に入門。前座名「歌次」。1948年 二つ目昇進二代目「三遊亭歌奴」と改名。1958年 真打昇進 戦後入門した落語家で真打第一号。1965年 歌奴事務所(現 圓歌事務所)を設立。1968年 落語協会幹部となる。1970年 三代目「三遊亭圓歌」を襲名。1971年「 三味線栗毛」により文部省芸術祭優秀賞受賞。1983年 圓歌芸能道場完成。1985年4月 日蓮宗本法寺で得度、剃髪式を行う。大本山清澄寺で入門許可証とも。言うべき「度牒」の交付を受ける法名 本遊院円法日信。1992年 浅草芸能大賞受賞。1996年。落語協会会長に就任。2006年 会長職を退き最高顧問に就任。2009年 勲四等旭日賞受賞。

──今日は後ほど「爆笑!濱っ子寄席」での高座も楽しみにしています。

高座は楽しみにできるのかな(笑)。

──とっても楽しみにしています。師匠は、最初から落語家を目指したのではなくて、そもそもは岩倉鉄道学校に入学されたのですね。電車がお好きだったのですか。

そう、鉄道員になりたかったの。運転も好きだし、鉄道のことを知りたかった。

──今の岩倉鉄道学校は、学校内に電車を運転するシミュレータもあるんですね。当時はそれはまだ?

そんなものはないよ。(授業は)ほとんど営業関係ですね。初めは運転科に行ったんですよ。目が悪いんで落とされちゃった。

──では、運転のほうはされなくて。

やりません。卒業してからは駅員をやってました。新大久保駅で。2年半、勤めてました。

──自動改札のない時代ですから、切符を切ったりされてたのですね。

そう。(ラッシュアワーで)混んでるものですからね、後ろからお客さんのお尻を押したりね。

──山手線は当時からぎゅうぎゅう詰めでしたか。

そうですね。今はそんなことはないでしょうけれど、(あんまり混んでいるので)ドアが開かなくなったり閉まらなくなったりする。そうすると、閉まらないままお客さんを押さえて新大久保から高田馬場まで乗っていくんです。これは怖かったですねえ。混んでたからね。

──へえ、お客さんが落ちないように駅員がドア代わりにガードするんですか。危ないですね。

いやあ、駅員なんかどうでもいいってこと(笑)。

──そんな仕事を2年半されて、辞められたのは、せっかくのお勤めなのにもったいなかったですね。

ええ、だから、駅員を辞めたときは報酬もなかった。(代わりに賞状を)くれました。この子は成績優秀につきって。

──そうでしたか。それから落語の世界に変わられた。落語が好きで好きで?

あんまり好きって訳でもないけどね(笑)。戦争中ですから、落語をそんなには聞いていないです。先代の円歌師匠は好きだった。

──それで先代の円歌師匠に弟子入りされたわけですね。その後は大人気でテレビによく出演されていましたね。

テレビにはまだ人様があまり出てないころ。黒柳徹子とかといっしょですね。

──僕は「大正テレビ寄席」とか「笑点」に出ていらしたのを覚えています。

それはずうっと後です。「山のあなた…」で売れて。

──『授業中』ですね。生徒が「山のあなたの空遠く」が言えなくて「山のあな、あな」と、爆笑を誘いました。子ども心にもインパクトが強かったです。

「山のあなたの空遠く」はカール・ブッセの詩なんですよ。落語家なんかが使う言葉じゃないですよ。

──文学だったのですね。あれは面白かったですね。「笑点」にもずっと出ていらっしゃった。あの頃も、司会者の質問に6人が先を競って答えを出す「大喜利」はやっていたのですか。

いやあ、それが嫌で笑点をやめちゃった。(落語は)1人でやるものなのに、なんで6人もでやるの。

──そうでしたか。当時はいろんな方が出てらして、玉川カルテットさんもインタビューさせて頂きました(本誌2011年1月号登場)。

当時は、玉川カルテット、ケーシー高峰、青空千夜一夜のみんなと旅をしましたね。

──旅というと?各地で高座をやって歩くのですか?

三遊亭歌奴一行って、北海道からずっと……。

──なるほど、以前お勤めだった鉄道で回られるわけですね

飛行機ですよ。

──あ、飛行機ですか(笑)。

(当時は)芸人なんか飛行機に乗ったことがない。タラップで上がっていって、タラップで降りてくる。

──直結するボーディングブリッジではなかった時代ですね。その後、三遊亭歌奴から、三代目三遊亭圓歌となられます。その頃からあまりテレビには出られなくなりましたね。

やめたの。「歌奴」があんまり有名になって(出るのが)多すぎた。「圓歌」って言ってもわからない。出なくなれば逆に覚えてくれる。歌奴はほんとに売れてましたから。

──そうですね。子どもの僕でもよく存じ上げてました。それが返って圓歌師匠の名前の邪魔をした。そんなこともあるのですね。それからは高座の方でご活躍されます。主にどこに出演されますか。

演芸場は全部回ってます。池袋演芸場、新宿末廣亭、上野の鈴本演芸場。壥世砲わい座も出ますよ。桂歌丸が(出るから)。滅多に出ませんけど。ケーシー高峰に「自分がやるから出てこい」と言われれば出る。去年やりました。今日の(関内ホールの)寄席は何十年ぶりかな?
 (あの頃は)よく呑んだ。今はダメ(笑)。

──ケーシー高峰さんも去年インタビューさせて頂いて(本誌2016年1月号登場)、お酒はもう呑まないとおっしゃってました。タバコは吸ってらっしゃいましたが(笑)。

来週、ケーシー高峰と一緒に(舞台)。年に2回、2人でやってるんです。

──(お2人の講演だと出番が)長丁場になりますね。

いやあ、あいつは医者であたしは坊主だから(大丈夫)(笑)。

──噺家さんで出家されるというのは珍しいですね。もともと僧籍のご出身でしたか。

いや、自分が好きで入った。修行中に(心筋梗塞で)倒れて、お寺から病院に行ったのはあたしだけだ。普通は病院から寺に行く(笑)。

──東京女子医科大学付属病院に入院されて、アナウンサーの逸見政孝さんとかが治療された所ですね。今は体調はいかがですか。

心臓を手術して、それから癌をやった。胃癌。いろいろやって、声も出ない。

──では、今は食べ物とか気をつけていらっしゃるのですか。

何にも食べない。朝から食べない。お昼も食べない。夜も食べない。

──ええーっ。

〈付き人さん〉お昼くらいに起きてこられるので。

──ああ、なるほど。

かみさんと、「飯、食わない」っていつもケンカする。「なんか食べる?」「いらねえ」って言うと。女の人はしゃくに障るらしい。

──作ろうと思っているのに「いらない」と言われるとね。奥様はお元気で、お料理もされるのですね。師匠は歯はお丈夫そうですね。

でもね、歯が長くなってきちゃった。

──だんだん歯茎が引けてくるのですね。なにか健康法はありますか。

なんにもないすよ。前は酒を呑んでたけど(笑)今は呑まない。早寝早起き?やらない。散歩?やらない。趣味?ない。テレビは見ます。CS、BS。チャンバラの時代劇ね。知っている人が出演してるでしょ。僕の所にいた松平健が主役になって出てる。そういうのを見ていると楽しいです。

──勧善懲悪の時代劇はスカッとしていいですね。いつものお暮らしぶりは、目が覚めたときに起きるという感じですか。

あんまり目が覚めない。

──えっ?!

〈付き人さん〉CSの時代劇チャンネルを夜に見てられるので。

──ああ、そうですか(笑)。夜型なんですね。若者みたいですね。夜も奥様とご一緒にお食事はされないのですか。

食べないですよ。「食べる?」と言われればまあ食べるか。
〈付き人さん〉お酒呑んでるからあまり召し上がらないです。

──呑まないとおっしゃってたけど(笑)、少しは召し上がるのですね。胃を悪くされてから食べられないというわけではないんですね。

もともとあまり食べない。昔から呑む一方。

──肝臓とか悪くされないですか。

悪くなってるんでしょうね(笑)。(病院では)お酒止めなさいと言われましたよ。でも「嫌だ」って。お医者さんは「勝手になさい」って。もうあきれられてた。

──これから目標にされていることは?

いやあ、ない。みんな「これがやりたい」とか言うけどね、(もう)やれるわけない(笑)。

──落語協会の顧問をされていますね。会長も長くされていました。

柳家小さんが24年。あたしが10年。落語協会で一番長い。だいたいは4年です。(自分たちは)それだけ元気だったんですね。(今は)くたぶれますよ(笑)。

──落語界は若い方がどんどん育って賑やかになってますね。お弟子さんは何人くらい?

孫弟子もいるから20人くらい。

──では、もうちょっとで、ひ孫弟子も。

そりゃあ無理だ(笑)。

──師匠はお弟子さんには厳しいほうですか。

意外とうるさいですよ。(生活も芸も)両方ね。そのかわり女には優しい(笑)。(今まで本誌登場の芸人も)スケベばっかり(笑)。

──ケーシーさんはインタビューの時もそうでしたね(笑)。

でも、あの歳で、スゴイですよ。

──そうですね、舞台もしっかり勤められて。あ、開場したようですね。師匠の出番もまもなくです。よろしくお願いします。これからもお元気でご活躍を期待しています。

関内ホール楽屋にて(11月18日取材)
インタビュアー 植草・本山

会員情報
会員リスト
会員専用メニュー
会員専用 会員リスト
メールアドレス登録
操作マニュアル
部会
青年部会
社会経済の動き
 

-天気予報コム- -FC2-
社団法人横浜中法人会
Copyright (c) 2004-2006 Yokohama Naka hohjinkai All rights reserved. Produce by saipri