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尾花 高夫 氏
インタビュー 2010年3月
勝つことがファンサービスですから、勝つゲームを1試合でも多くして、スタジアムで見て頂きたいと思います。
横浜ベイスターズ監督
尾花
PROFILE
1957年8月7日生まれ。和歌山県出身。PL学園高等学校から社会人野球の新日鉄堺へ進む。1977年度ドラフト4位でヤクルトスワローズに入団、91年まで在籍し同年現役を引退。1995年以降、千葉ロッテマリーンズ、ヤクルトスワローズ、福岡ダイエー(のちのソフトバンク)ホークス、読売ジャイアンツでリーグ優勝7回、日本一に4回導いた手腕が評価され、2010年シーズンより横浜ベイスターズ監督に就任、自身初の指揮官として采配を振る。

──尾花監督は昨年までジャイアンツの投手コーチをされていましたが、他チームから見ると、横浜ベイスターズは〈やりやすいチーム〉でしたか。

もちろん、相手にとっては大変おいしいチームでした(笑)。ずっと貯金させてもらってました。

──ベイスターズあってのジャイアンツでしたね(笑)。その前にヤクルトスワローズのコーチをされていたときは、野村監督のもと「野村再生工場の現場監督」と言われていましたね。ベイスターズでも投手を再生することになりますか。

ええ、チームを強くするためにはバッテリー力です。僕の専門分野なので、できると思います。ベイスターズのピッチャーは素材は悪くないんで、きちんと教育して整備していけば、今みたいな成績で終わるようなチームではないと思いますね。個々人はすごくいいものを持ってますので。

──三浦大輔さんも、寺原隼人さんも(今の成績は)考えられないですよね。

ええ、けがが多かったりね。けが人を出したらいけない。かといって、けが人を恐れてもいけない。年間150試合以上を闘わなくてはいけないんだから、それを闘うだけの体力・気力を蓄えなくてはいけない。そのためのトレーニングをきちんとする。日々、成長していくという考え方を、選手が持たないと。その指導を我々がしていくことが大事。「選手にまかせる」と言葉で言いますが、それはコーチの怠慢なんですよ。

──では、キャンプでは厳しく、バシバシと……。

僕は厳しいとは思わないですけどね。6位のチームでスタートするわけですから、優勝チームと同じようなことをやっていてはダメだということなんです。

──ご自宅でも、選手に対するように厳しいお父さんなんですか。

ええ、子どもが小さいときは厳しかったです。二十歳になるまでは親の管轄下にいるわけだから「尾花家のルールに従え」と言ってます。門限とかね。子どもは3人、男と女で、いま25歳、20歳、17歳です。野球はやってないです。

──もったいないですね。お父さんに似ていい体格でしょう。

いやあ、きゃしゃですよ。ぐうたらしてます(笑)。

──スマートなお母様似でしょうか。ご結婚は恋愛ですか。

もちろん!知り合ったのはロスです。ヤクルトにいたとき、合衆国のユマにキャンプに行った帰りに。

──深く聞きたくなっちゃいますね(笑)。奥様はキャビンアテンダント?

そう、でも、その時はなんてことなかったんです。2年目のキャンプでまた偶然会ったんですよ。ロスのホテルで。エレベーター降りたときに、ちょうど彼女が乗ろうとしてきて。

──映画のシーンみたいですねえ。

そうでしょう、赤い糸でつながってると思って。「ゲームを見に来たら」って話したら、彼女は野球は全くわからないんで、9回の終わり頃に来ましたよ(笑)。たまたま、最後を僕が投げて、三振取ったんですけど、わかったのはマウンドにいたっていうだけ。いまだにそうですね。知ってるのは王監督と長嶋さん、あと誰知ってるかなあ……。

──王監督は、尾花監督をコーチとして福岡ダイエーホークス(現ソフトバンク)に招いたとき、ご自身で電話されてきたとか。

電話にたまたま僕が出たら「王ですけど」って。王さんて知り合いはいないから(笑)間違いだと思って「どちらにおかけですか?」「あ、申し訳ない。福岡ダイエーホークスで監督をしている王貞治です」って、僕、もう、(パッと)直立不動(笑)。きちんと名乗られてすごいなあと思いました。

──有名人なのに礼儀正しいですね。コーチ時代は福岡が一番長かったですね。

そうです。ロッテで2年、ヤクルト2年、福岡7年、巨人4年です。ロッテでは広岡達朗さんがゼネラルマネージャーで、一番最初に言われたのが「選手に好かれたいんだったらユニホーム脱げ。我々の仕事は好かれる仕事じゃない」って。僕も選手の時には「コノヤロウ」と思ってやってましたからね(笑)。ただ、コノヤロウと思った人のほうが自分のためになってる。

──「ほめて育てると伸びる」とよく言いますが。

いや、ほめるべきはほめていいんですが、それは初期段階ですね。新人だったら良い所をほめてやることで成長するんですけど、それだけでは必ず壁にぶつかります。レベルを上げるには弱点を克服しなくてはいけない。我々プロ野球は、苦手を持ったらやられる。コントロールの悪いピッチャーはコントロールでつまずく。守備の悪い奴は守備でつまずく。練習で苦手を克服するのがプロですが、選手にしても嫌な作業ですから、ほめてばかりでは。伸びしろがちょっとしか無くなっちゃう。

──日々の試合の中では身に着けるのは難しいですか。

やはり練習ですね。毎日の練習はゲームのための調整になりがちですけれど、〈鍛える〉というイメージを持ってやらないと成長しません。多くの練習をしないと「ああ、これだ」というコツをつかめないんですよ。我々はそのコツを選手につかませたら勝ち。勝つことと同時に、ファンの人が見て、魅力のある選手であることが大事です。それがその選手の個性ですね。

──ベイスターズの打者はいいですよね。

ええ、首位打者の内川聖一、村田修一はホームラン王ですしね。ただ、打線のつながりがないんです。たとえば、(相手側の巨人にいたときは)「4番の村田の前にランナーを出さなければ、村田にホームランを打たれてもいい」と言ってました。ランナーがいるときは、その後のバッター(がどんな打者か)を相談して、村田を歩かせればいいんです。次のバッターは打ち取れる。そういうことで失点を少なくできるんです。チーム単位で闘うわけだから、チーム(全体で)機能しないといけない。それを個人で闘っていた。脇役は脇役に徹して、自己犠牲をいとわないことが大事だと思いますね。

──ご自身は野球は何歳の頃から始められました?

幼稚園くらい。兄貴がやってる三角ベースの野球とかに混ぜてもらって。田舎だったもんで、リトルリーグなんてあるのも知りませんでした。小さいときは手で打って屋根に届いたらホームランとかね、中学で軟式野球。硬式野球を本格的に始めたのはPL学園に入ってから。

──PL学園には野球をやるために?

そうです。中学校の時、PL学園の関係者の方が僕の対戦相手のピッチャーを見に来たんですけど、7イニング、21打席のうち15個の三振を僕がとったんです。それで関係者の耳に入って。PL学園の野球部は呼んで貰わないと入れないんです。普通の高校のように入学してから「野球部に入りたい」と言って入ることはない。

──その頃からピッチャーを?

はい、ピッチャーしかできなかったんで(笑)。バッティング悪いし。(打つ)練習しなかった。高校で竹バッドで打たされて、芯に当たらないとめっちゃ痛い。手がものすごいしびれるんで、それがイヤで。同級生の他のピッチャーはセンスがあってバッティングが良くて、野手になったりしたけど、僕は守る所がなくて(笑)、最後までピッチャー。

──現役時代はずっとヤクルトスワローズですね。112勝はスゴイですね。コーチ歴も15年で、野球やっててよかったなと思ったときは。

選手の時はやっぱり優勝したときですね。入団した年が広岡監督で優勝したんです。コーチの時では、優勝もですけど、選手がいい成績を残してくれるのが喜びですよね。ジャイアンツだったら育成選手だった山口鉄也が、新人王取ったり44ホールドポイント(最優秀中継ぎ投手)を取ったり、うれしいですよ。ドラフト1位の人が取るよりうれしいですよね。

──余暇での楽しみは?ご趣味とか、どう過ごされていますか。

いつも(試合の)データ見てます(笑)。あと、庭いじり。ゴルフも好きですけど、車の運転が好きではないので、車で行かなくてはいけない所はね。

──ふだんほかに運動は?今でも体格がとてもいいですよね。

バッティングピッチャーやるからですね。コントロールが良いから重宝がられてます(笑)。

──球のスピードは今どれくらい?

いやあ、現役の時からスピードなかったんだから(笑)。スピード上がったらもう一回、現役復帰しようかな(笑)。

──では、ファンに抱負を一言お願いします。

ファンの人が見て感動できるプレースタイルを確立していきたいと思います。勝つことがファンサービスですから、勝つゲームを1試合でも多くして、スタジアムで見て頂きたいと思います。

──ありがとうございました。

横浜ベイスターズ球団事務所にて(12月7日取材)
インタビュアー 小竹・植草

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