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僕のお守り

【2019.02】トイレの中の落書き帳。

我が家が、古い家を建て直して、それまで当たり前だと思っていた和式のぽっとん便所から、洋式の座るトイレに変わったのは、僕も妹もまだ幼い頃でした。

その頃から目の前の変化にうまく乗れないでいるアホな僕は「しゃがんでウ○チをする」から「座ってウ○チをする」というカルチャーの変化にかなり戸惑った記憶があります。

椅子に座るような格好で用を足す、という行為に慣れてきた頃、父がまたヘンな事を始めました。

父の事は何度かエッセイのネタにしてきましたが、口より先に手が出るという粗暴さと、一方で何かと論客的な部分があり、要するに、幼い僕にとっては、ホントーにメンドーくさい父でありました。

父は、どこで都合してきたんだか、回覧板用のボードに今思うとA4のコピー用紙をこれでもかと挟んでボールペンと共に、トイレに座ったとき真正面になる壁にセッティングしました。

「これからはウ○チをする時、その時思っていることを自由にこの紙に書きなさい」。

要するに、ウ○チタイムのみんなの落書き帳ですね。

家族の交換日記、などという洒落たものじゃない。

ですから、その日あったことの報告とか、連絡事項を書くというマジメなルールがありません、そりゃそうだ、おしり丸出しだし。

僕は当時からアタマのわるいガキんちょでしたから、ワケの分からないシュールな絵や、意味不明なコトバなんかを書いていたと思われます。

どういうワケか、その当時、父や母や妹、そして僕が、そのトイレ落書き帳にどんなことを書いたのか、全く思い出せない。

憶えているのは、その落書き帳が、かなりの枚数になっていたことと、書く内容が少しづつ変わっていったこと。

父はなんだかヘンな格言めいたことを言うのが大好きだったため、例えば、本当に例えばですが、人生はマラソンだ、みたいなことを書いたとしましょう、おしり丸出しで。

それを読んだ僕は、幼い字で、人生は徒競走、と書いたりするようになっていくんですね、おしり丸出しで。

父が書いたコトバをパロディーにしたり、突っ込んだりしていじり始める。

で、それを見た父は、粗暴な割には偏ったユーモアも持っていたため、僕が父をちゃかしたコメントに、うまい!とか、それも真実!とか添削をいれてくる始末。

そして負けじとまたヘンな格言めいたコトバを書いて、僕がまたツッコミを入れる、と。

人間は2種類に分かれる、それはボケ担当とツッコミ担当、もしくは、いじられ担当といじり担当。

といったバカな分類はありませんが、僕は、いろんな人達との会話の中で、どうもツッコミ役が多い、という傾向があります。

もしかしたらそれは、幼いころのトイレ落書き帳での父との駆け引きから始まったのかもしれません。

今のようにケータイだ、メールだ、l i n eだ、といったSNSっていうんですか、そういったモノが無かった、というかそんなモノを想像もできなかった時代の、ウ○チタイムに繰り広げられる小さなコミュニケーション。

今思えば、何となく楽しかったんじゃないか、とも思うのですが、おそらく当時の僕は、そんなのちっとも面白くなくて、ただ座って用を足す数分間にぼやーっと何かを書いていたんでしょう。

何しろ「しゃがんでする、から、座ってする」の変化に伴い、四角い平積みの便所紙から、まるいトイレットぺーパーに変わったことだって、その使い方がよくわからない、というネジが何本か抜けている僕でしたから(今もか)。

なんだか最近、父が夢に出てくるので思い出したことを書いてみました。

Photo:藤間 久子『Slowly』

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