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僕のお守り

【2018.07】あいまいだからいいんだ。

今にでも梅雨入りするのではないか、という、さらさらと雨が降る午後に、この原稿を書いている次第です。

考えてみると、約25年、毎月連載してきたワケですから、こんなくだらない雑文にせよ、量的にはけっこうな数になるわけですね。

でもって、書いた物事を全部覚えているのは僕にはムリなハナシで、同じようなネタや、同じ人物が何度も出てきたりしているはずなんですね。

僕は広告のコトバを作るという仕事がメインですし、こうして生意気にもエッセイなども書かせていただいていますが、出来上がってしまったモノを自分で見返すというのが、ちょっと恥ずかしくて、だから、自分から生まれたものを後でしみじみ見るということをあまりしません。

時々、ベストコピーは何ですか?といったことを聞かれることがあるんですけど、なんだか答えづらくて、でも、あえて、というなら、それは、広告のコピーではなく、作家さんの個展のために作ったタイトルや、初めてCDを作る歌手の、そのCDにつけた名前だったりします。

ずっと記憶に残るものだからかなぁ。

いまさらですが、記憶、って不思議なもんだなぁと思うんですよね、本当に曖昧なものだなぁって。

あれ、オレ、おとといの晩飯何食ったんだっけ?といったレベルの曖昧さではなくて。

記憶って、自分に都合よく編集しますよね。

思春期の頃の失恋だって、切なくて自分かわいそう!といった悲劇の主人公として記憶を編集してたりさ、本当は自分も相手にヒドイこと言ってたのかもしれないのにその部分は編集でカット。

仲のいい友人と久しぶりに楽しく飲みに行く、そりゃ昔話に華が咲きますよ、カンパーイ!

「あの時はおまえと大喧嘩したなー」

「あれはお前がヘンなこと言ったからさ」。

「先にヘンなことを言ったのはお前だろ!」と久しぶりなのにケンカになったり。

お互いに自分用に記憶を編集してるから、「言った言わない」の展開になっちゃう。

こうしたことは仕事のトラブル、夫婦喧嘩の修羅場でも同じケースがありがちですね。

先日、といっても随分と前ですが、久しぶりに妹と母とお酒を飲んだんです。

当然、自然に、過去のハナシにベクトルは向かいます。

早くして亡くなった父の悪口という大好きな話題からスタートしたりしますが、徐々に酔いが回るにつれ、お互いの記憶編集の温度差によって、やんわりと攻撃のし合いになるわけですね、血を分けた家族だから言い出すと根深い。

いつも言っているのですが、僕は母と妹が大好きで。

ひとつ違いの妹は、僕と違って子供の頃から頭もよくそつがないシッカリ者です。

その妹に幼かった頃の思い出の出来事で責められても、僕には身に覚えがないけど、妹の記憶編集能力の方が僕より高いスペックを持っていると思うので、あまり反論をしない、その辺はオトナな僕です、口喧嘩になったらゼッタイ負けるし。

やった方は覚えてなくても、やられた方はずっと忘れない。

そんなセリフをよく聞きますが、それもまた曖昧です。

逆に言うと、助けた方は覚えてないけど、助けてもらった方はずっとその恩を忘れない、これもあてにならない。

僕は中学生の3年間、ちょっと酷いいじめを受けていましたが僕をいじめた子達は先生たちからも可愛がられ、陰で陰湿ないじめをするという子達でしたが、彼らも僕を覚えていないでしょうし、やられた僕も彼らや先生の事をなにひとつ覚えていないもんね。自分の中でネガティブな事を記憶が編集されてカットしてくれている。

あ、本当は、先日飲み仲間と話題になった、「いちばん記憶に残っているおふくろの味」について書こうとしたのに、また本題にたどり着きません紙面が尽きました。

Photo:藤間 久子『Slowly』

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